元夫と子どもたちと4人で揃うのは、年に2、3度のこと。
公園で遊んでいる子どもたちを見ながら、私は元夫と話をしていた。
「他の人から見たら、子どもたちを遊びに連れてきたお父さんとお母さんに見えるんだろうな。」
穏やかな気持ちで話せていたからか、ふとそう思った。
離婚して4年目。生活は落ち着いた。心も落ち着いた。
それなのに、こんな何でもない時間に、ふっと出てくる気持ちがある。

離婚してよかったのかな。
この記事を開いたあなたは、今まさに「離婚したいけど、決めきれない」と思い悩んでいるところにいるのかもしれない。
離婚したら、生活はどうなるんだろう。
お金は足りるんだろうか。
子どもはかわいそうじゃないだろうか。
そして、私の気持ちはどうなるんだろう。

子どももいるのに、一人でやっていけるのかな…
私は離婚して4年。今は子どもと2人で、手当と養育費を入れて月18〜22万円で暮らしている。
先に答えを言うと、私は離婚してよかった。
それでも、正直に言うと4年経った今でも「本当によかったのか?」と揺れる日はある。
だからこの記事では、よかったことも、お金のことも、しんどかったことも、揺れる気持ちも、全部伝えたいと思います。
- 離婚して4年経った今、「離婚してよかった」と思う理由
- 離婚後のリアルな話(お金・仕事・住むところ・気持ち)
- 今も「離婚してよかったのか」と思うとき
結論:離婚してよかった。でも4年経った今も、揺れる日はある

離婚してよかったか、と聞かれたら、よかったと答える。
気持ちをわかってもらえない孤独の中で、穏やかに生きることができなかった私には、「離婚という選択」でよかったと思えているから。
でも、毎日そう思えているわけじゃない。9割くらい、というのが正直なところ。
よかったと思える理由も、揺れる理由も、この先で順番に書いていく。
夫は「いい人」だったのに、離婚を決めた理由

一緒にいたのに「独り」だと感じていたから
今振り返ると、あの頃本当につらかったのは育児じゃなかったんだと思う。
子どもに優しくできないし、イライラして可愛がれないし、抱きしめたいのに怒鳴ってばかりだし。
そんな毎日がつらくて苦しいと一番思っていたのは私自身で、その気持ちを夫に受け止めて欲しかった。
でも、夫にはたいしたことじゃないのに怒ってばかりに見えていたようで、「そんなに怒らなくても」って言うだけだった。
夫は休みの日は家事を手伝ってくれて、子どもたちを連れて遊びに出てくれて、私に一人で過ごす時間もくれた。
そして、段々休日は別々で過ごすことが当たり前になっていった。
でも、本当は私も一緒に笑って過ごしたかった。
夫が子どもたちを連れて遊びに行く様子を見ながら「私は誘われないんだな」と思ったこともある。
でも、そんな環境・関係を作ったのは自分だと思うこともあって、「独り」で過ごすことに対して何も言えなかった。
本当に欲しかったのは、手伝いでもひとり時間でもなかったから

夫はとても優しく頼れる人で、後輩には慕われ、先輩には可愛がられる人だった。
父として子どもたちともしっかり関わっていて、ママ友にも羨ましがられた。
夫は悪い人じゃない。むしろ「いい人」。
でも、だからこそ私の「しんどい」が伝わらず苦しかった。
子どもたちを可愛がれないつらさを話したときにも「俺は子どもたちが可愛いよ。」と返されて、「可愛くてもしんどい」私は何も言えなくなった。
気持ちをわかってもらえない孤独は、どうしても埋まらなかった。
私が本当に欲しかったのは、手伝いでも一人時間でもなかった。

一番そばにいる人に「そうだよね、しんどいよね。」ってただ受け止めてもらえればよかったんだ。

相手が悪い人じゃないから、決めきれない。
その気持ち、すごくわかる。
気づいたのは、離婚から時間が経った今だから。
離婚してよかったこと4つ

あの頃、私が欲しかったのはひとり時間じゃなかった。
でも今は、ひとり時間が持てることを「離婚してよかったこと」の一つだと思える。
それくらい、この4年で私は強くなったんだと思う。
自分以外の大人がいない家は、私の心を楽にした
家の中に、自分以外の大人がいない。
一人ですべてしなくてはいけないことはしんどいこともあるけど、自分と子どもだけの空間が、思っていたよりずっと楽だった。
私は思っていた以上に、元夫の目を気にしていたみたいだ。
そして、今の私は、「自分の機嫌を自分でとる」という意識が強くなった。
正直なところ、まだ「気持ちを切り替える努力」が必要なことも多いけど、子どもに「家の空気が重い」と感じさせることが減って、不思議なことにそれを負担だと感じなくなった。
自分で選んだことだからだろうか。
暮らしのルールは「母子が仲良く過ごすため」
我が家のルールは、基本「仲良く過ごす」ためのものが多い。
- できることは自分でする(手が回らないことが多いため)
- 学童のお迎えが早くても嫌な顔はしない(私が寂しくなるため)
- 一緒にお布団に入ったときは、手を繋いで寝る(大好きを伝えるため)
子どもに手伝いや何かを頼みたいときは、子ども自身が自分の判断で動けるように、命令にならないように伝える。
「〜お願いしたいな。」とか、「そろそろ○○する時間じゃないですか?」とか。
娘自身は最低限のこと(学校の準備、宿題、寝ることくらい)は自分主導でするものだという認識を持っているようなので、もしすぐに動かなくても急かさない。
とはいえ、その最低限のことをしないで遊びに夢中なときは、何度目かの注意以降は強い口調になる母。
それでも、狭い家なのでずっと同じ部屋にいるけど、引きずらないように意識していることもあって子どもと一緒にいる時間が苦しくなくなった。
それぞれが好きなことをしている。その時間が、心地いい。
お金の使い方を、自分で決められる
自分のお金で子どもの将来に備える。
そう決めてから、都度都度家計を見直すようになった。
上の子と三人で過ごせる長期休みの楽しみのために、普段の出費を抑える。
そんなことも、全然苦じゃなくなった。
ダラダラする時間が減った
自分の足で生きていく。
そう決めてから、なんとなく過ごす時間が減った。
いつも「今」をよりよくするために、どうしたらいいかを考えている。
追い詰められているのではなくて、「今」が心地よいから、これを続けるためにどうしたらいいかを考えて動いている。

よかったことを数えてみたら、ほとんど「自分で決められる」ことなんですね。

そう。それに、私けっこう強くなってる。
結婚していた頃の私は、「こうでなきゃいけない」「ああしなきゃいけない」が強かった。
できない自分、できない家族に対してピリピリしていて、家庭内環境を息苦しいものにしていたのは自分自身だったと思う。
そのくせ、夫に守ってもらって当然だとも思っていたし、よりかかりすぎていた。(反省)
夫の気持ちも考えず、期待に応えてもらえないことに勝手に傷ついて、怒っていた。(猛省)
だから、穏やかな気持ちで生きられるようになったのも、離婚したおかげだと思う。(感謝)
離婚は、私自身と私の人生を、いい方向に変えてくれたと思っている。
離婚して大変になったこと4つ(お金・仕事・住むところ・気持ち)


離婚したあとの生活って、どうなるんだろう
正直、離婚したら楽になる、と思っていた。
でも現実は、想像とは違うキツさの連続。
【お金】正直、経済的には楽ではない
今の我が家の収入は、手当と養育費を入れて月18〜22万円ほど。年収にすると200万円未満だ。
家賃や光熱費、食費などの支出はだいたい22万円前後。
生活費を公開した記事を書いたときは、毎月赤字だった。
→子ども一人のシングルマザー、実際の生活費を公開します|低収入でも黒字化を目指している話
それでも暮らせているのは、児童扶養手当も医療費助成も、使える制度は使っているから。(感謝)

児童扶養手当は、ひとり親家庭で育つ子どもを対象に支給される国の手当だよ。
所得によって、満額・一部支給・支給停止のどれになるかが決まるけど、実家で暮らす場合は同居する家族の所得も見られるから注意してね。
ひとり親が使える制度は、ほかにもある。
離婚を考えているなら、先に一度ながめておくと安心材料になると思う。
→【2026年最新】シングルマザーがもらえる手当・給付金まとめ
今も楽ではない。でも、家計管理を続けてきて、少しずつ変わってきた手応えはある。
【仕事】離婚直後は、収入が一桁だった
収入の目処は、離婚する前に立てていた。
それなのに、離婚直後の収入は予想に反して一桁台。
理由は、コロナの全盛期に働き始めたばかりの新しいお店では、自分のお客さんもまだいなかったから。
貯金がじわじわ減っていくのを見ながら、頭の中をぐるぐるしていたのは「大丈夫なのか」ということだけ。
お金がないと言うと「考えなしに離婚するから」と言われそうで、誰にも言えなかった。
【住むところ】実家に帰ったのに、苦しかった
離婚前の別居から、実家に戻った。一刻も早く夫と離れたかった私には、実家以外に行く場所がなかった。
でも、母の干渉はしんどかった。生活のことにも子どものことにも口を出されて、家のルールはずっと「母のルール」。
収入の不安も重なって、母とケンカすることもあった。
そして、あるとき気づいた。子どもに夫とのケンカを見せたくなくて離婚したのに、今度は母とのケンカを見せている。
これじゃ、何も変わっていない。
実家にいたのは丸2年ほど。そこを出て子どもと2人で暮らし始めて、ようやく息ができた気がした。
【気持ち】今も大変なのは、親が自分ひとりだということ
今でもお金も気持ちも余裕がない日はあって、子どもに怒ってしまう日があって、やることが山積みでしんどくなる日がある。
いちばんこたえるのは、子どもの体調不良が続いたとき。
働かないと収入はないけど、病院に連れていくのもお世話をするのも、私しかいない。
「代わってくれる大人がいない」という現実を突きつけられるのは、こういう余裕がないときだと思う。
→シングルマザーが子どものことで仕事を休みすぎ…と職場に申し訳なさを感じたときの向き合い方
今も「離婚してよかったのかな?」と思うとき4つ

今の気持ちを正直に言うと、毎日「離婚してよかった!」と思えているわけではない。
子どもが寂しそうな顔をしたとき
4人で過ごしたあと、帰る間際に寂しそうな顔をする子どもを見たときは、心の奥で「離婚してよかったのか」と思う。
元夫と穏やかに話せたとき
離婚して2年ほどした頃から、元夫への気持ちも落ち着いてきた。
お互いの住んでいるところが離れていることもあって、子どもたちと4人揃うのは短い時間だけ。
その短い時間の中で、穏やかに話せている自分に気づいたときに、こう思った。
「あの頃、こんな穏やかな気持ちを持てていたら、結果は違ったのかな」
母の「あんたは甘いのよ」が浮かぶとき
離婚をしたとき、母に言われた「あんたは甘いのよ」って言葉は、気持ちが落ち込んでいるときに時々浮かんでくる。
同じ“母親”という立場だった母にもあの頃のつらさをわかってもらえなくて、「やっぱり私の我慢が足りなかったのか?」と落ち込む。
昔話ができる相手がいたら、と思うとき
穏やかに生きられるようになったからこそ、「一緒に子どもの成長を見ていたからこそできる昔話をする相手」がいるのもひとつの幸せだったのかもな、と思う日もある。
ただ、「離婚してよかったのかな」と思うことはあっても、後悔しているわけじゃない。
9割以上は「離婚という選択でよかった」って思えている。
離婚してよかった気持ちの中に、揺れる気持ちがあってもいいと思う
私は離婚を肯定しているわけではない。
再構築を否定してるわけでもない。
ただ、どんな選択をしても「私はこの道でよかった」と思える未来は誰でも作れると思っている。
このブログで書く制度の話も、お金の話も、全部「私はこの道でよかった」につながっていくと思っている。
気持ちが揺れたとき、私は「私は今、幸せなのかな?」と考える。
そして、「私は今、幸せだから、これでよかった」と思う。
私は私の答えしか出せないけれど、このブログがきっかけであなたが自分の答えを出して前に進むことの背中を押したい、と思っている。
もし今、離婚するかどうか決めきれずにいるなら、私が離婚を決めるときに考えたことも読んでみてほしい。
→『離婚か、再構築か』で迷うあなたへ。私が選んだ3つの判断基準
→離婚を検討する際に立ち止まってほしい3つの視点と後悔しないための5つの行動
離婚すると決めたあとに何をするかは、こちら。
→離婚までの手続きを全部まとめた|4つのステップと離婚届の書き方


