月1万2,000円ほどの保険料が、ずっと家計に重かった。
働き出したとき、結婚したとき、子どもが生まれたとき、その時その時の状況にあった内容に見直して、ずーっとかけてきていた積み立ての終身保険。
一人で子どもを育てることになったときも、月1万2,000円は大きな出費でした。
それでも「もしも私になにかあったときのため」「積み立てているから貯金しているのと同じだ」と思うと、解約をすることは考えられませんでした。
でも、結局離婚して1年ほどして、赤字続きの家計を本気でなんとかしないといけないと家計管理について勉強をはじめたことで、やっと解約する決意ができました。
現在は、月1,900円ほどの掛け捨ての収入保障保険に切り替えたことで、保険料は約6分の1、もしものとき子どもに渡るお金はむしろ増えました。
「毎月の支払いは正直キツイ。やめたほうがいいのかも…」と思いつつ、もしものことを考えると怖くて解約に踏み切れない。
ひとりで子どもを育てている方なら、なおさらだと思います。

保険を見直したい気持ちはあるんだよね。
でも「解約することで損をするかも」って思うと、なかなか踏ん切りがつかなくて…
この記事では、私が保険を切り替えるまでに考えたこと・実際の金額・気をつけたことを紹介します。
- 積立終身→掛け捨て収入保障のビフォーアフター(実際の保険料)
- 私が切り替えを決めた3つの理由
- 解約返戻金をどう使ったか
- 切り替えでひとつだけ気をつけたこと
- ひとりで見直すのが不安なときの選択肢
月1万2,000円の積立終身から、月1,900円の収入保障に切り替えた
先に、切り替えのビフォーアフターを見てほしいです。
| 前:積立終身保険 | 後:収入保障保険 | |
|---|---|---|
| 保険料 | 月1万2,000円 | 月1,900円 |
| 保障内容 | 死亡時に600万円 | 死亡時から子どもが大学を卒業する年まで 毎月6万円(最低10年保証) |
| タイプ | 積立(解約返戻金あり) | 掛け捨て(解約返戻金なし) |
なんと!保険料は約6分の1になりました。
それなのに、もし私に何かあったとき子どもに渡るお金は増えたんです。
最低保証の10年分だけでも、毎月6万円×120ヶ月=720万円。前の保険の600万円より多い。
「保険料が下がったのに、保障が増えるなんてことあるの?」と思うかもしれないけど、あったんです。

収入保障保険は、もし契約者(私)が亡くなったら、保険期間の終わりまで被保険者(子ども)に毎月お給料のように保険金が支払われます。
保障される期間が決まっていることで、その分保険料が安く設定されています。
積立終身に入っていたのは「保険に入るのが当たり前」だと思っていたから
実は私は結婚前、保険会社のコールセンターで火災保険の販売をしている代理店さんのサポートをしていました。
会社自体が、火災保険以外にも自動車保険、医療保険、傷害保険など、さまざまな保険を扱っている会社だったので、自然と「保険はどれも必要なもの」と考えるようになりました。
だから、独身時代は親を受取人にして死亡保険に入っていました。
「結婚したら、夫婦でお互いに保険をかけるのが当たり前」と思っていたので、結婚したタイミングで、夫を受取人にして保険を入り直すこともしました。
それが、月1万2,000円ほどで死亡時に600万円が下りる積立終身保険でした。

私も、勧められるまま入った保険そのままかも…。
内容、ちゃんと説明できないな…
内容をちゃんと説明できない保険に、月1万2,000円ほど。今思えば、それが我が家の固定費でいちばん大きな「なんとなく」でした。
見直しのきっかけは、毎月の赤字家計
シングルマザーになって、家計は毎月赤字だった。
低所得すぎるおかげで、家計の見直しをせざるを得なくなったけど、あの赤字がなかったら、たぶん今も月1万2,000円ほどを払い続けていたと思う。

食費はもう削れないくらい削ってる。だったら次は固定費だよね…
食費をこれ以上削るより、固定費。そう考えて家計を見渡したとき、目に入ったのが保険だった。
当時の家計のリアルは、この記事に書いています。
→子ども一人のシングルマザー、実際の生活費を公開します|低収入でも黒字化を目指している話
掛け捨ての収入保障保険に切り替えると決めた3つの理由
理由①保険料が下がるのに、保障は増えるから
調べてみてわかったことが、衝撃だった。
収入保障保険は保険期間が決まっている。
だから、一生保障が続く積立終身保険より、毎月の保険料をかなり減らせる。
それなのに、子どもが小さいうちに私が死んだ場合に渡るお金は、むしろ増える。
「保障は一生続くほうが安心」だと思っていた私には、価値観のひっくり返る話だった。
理由②遺族年金を調べたら「足りない分」だけでよかったから
切り替える前に、私が死んだら遺族年金がいくら出るのかを先に調べた。
そのうえで「足りない分を保険で備える」と考えて、最初は毎月5万円の保障で検討していた。
でも保険料の見積もりしたら毎月6万円の保障にしても、決めていた予算の2,000円以内に収まった。
遺族年金:国民年金や厚生年金に加入していた人が亡くなったときに、残された家族の生活を支えるために支給される年金です。
受け取れるのは、亡くなった人に生計を維持されていた配偶者や子どもなどで、加入状況によって「遺族基礎年金」「遺族厚生年金」のどちらか、または両方が支給されます。
理由③お金を残すより「稼げる子」に育てたいから
子どもは大学を卒業すれば、自分で稼げるようになる。
だったら、学生の間の生活に必要なお金さえ備えておけばいい。
大金を残すことより、「自分の生活は自分でみられる子」に育てることのほうが、子どもにとって有意義だと思った。
そう考えたら、一生保障の保険を手放すことへの不安は消えていた。
切り替えで気をつけたことと、解約返戻金の使い道
唯一気をつけたのは「保障の空白期間」を作らないこと
切り替え自体に、不安はなくなりましたが、ただひとつだけ気を使ったのが、順番です。
先に新しい収入保障保険の契約が成立したのを確認してから、積立終身を解約しました。
これ、順番を間違えると、保障がない期間ができてしまうんです。

健康状態によっては、新しい保険に入れないこともあります。
解約は「新しい保険の成立を確認してから」が安心です。
「解約したら損」で止まりかけた私が、納得できた考え方
もうひとつ、正直に書いておきたいことがあります。
積立終身保険は、保険料の一部が積み立てられていて、満期時・解約時にそのお金が「返戻金」として戻ってきます。
この解約時の返戻金は、契約内容や解約の時期によっては払い込んだ保険料の総額より少ないことが多いです。
実際、私の場合もそうで、解約返戻金は払い込んだ保険料の合計より少なくなりました。つまり、金額だけ見れば「損」と感じる解約でした。

やっぱり損するんだ…。それを聞くと、踏み切れないな…
解約を考え出したとき、「損する」と思って止まりかけました。
でも、マイナスになった分を「保険をかけていた月数」で割ってみたら月3,000円くらいだったんです。
「月3,000円の、ちょっと割高な掛け捨てに入っていたんだ」。
そう捉え直したら、「損する」という考えはスッとなくなりました。
解約返戻金は「使う時期」で置き場所を分けた
積立終身を解約すると、解約返戻金が戻ってきます。私はそれを「いつ使うお金か」で分けました。
- 数年以内に使うお金:学費・学童・子どもの習い事・国民健康保険の引き落とし口座へ
- 10年後に使うお金(大学費用):NISA口座へ(学資保険の解約返戻金と一緒に)
学費などの引き落とし口座に数年分を先に入れることができたので、毎月の支払いは減りました。
保険料の削減と合わせて、月々の家計が少し軽くなって気持ちも軽くなりました。
残りをNISAに入れたのは、「使うまで10年あるお金」だったから、多少の運用益を見込めると考えたからです。
使う時期が近いお金は、増やすことより減らさないことが大事だと思っています。
もしこれが3〜4年後に使うお金だったら、NISAには入れずに現金で残していたと思います。

NISAで運用するお金には値動きがあります。
使う時期が近いお金だと、必要なときにマイナスになっていることもあるので注意してくださいね。
受取人が未成年の子どもだと、元夫が保険金を管理するかもしれない
これは知ったとき、正直ひやっとした話です。
私は保険金の受取人を、一緒に暮らす娘にしています。
でも、受取人が未成年のうちは、子ども本人は保険金を請求できません。
その場合、請求や管理をするのは、親権者か未成年後見人になるというのです。

離婚後にひとりで親権を持っていたお母さんが亡くなっても、自動的に父親へ親権が移るわけではありません。
ただ、父親が家庭裁判所に「親権者変更」を申し立てて認められると、父親が親権者として保険金の請求・管理をすることになります。
つまり、元夫との関係がこじれている家庭では、「子どものために遺したお金を、元夫が管理する」可能性はゼロではありません。

それは困る…っていう家庭、きっと少なくないよね…
調べてみると、備え方はいくつかあります。
- 遺言で「未成年後見人」を指定しておく(民法839条)
ただし、元夫からの親権者変更の申し立てまで防げるわけではない - 受取人を、信頼できる大人(自分の親など)に変更しておく
ただし税金の扱いが変わる場合があるので、変更前に確認する - 不安が残るなら、弁護士や保険の専門家に相談する
「誰にいくら遺すか」だけじゃなくて、「誰が管理するか」まで考えておく。ひとり親の保険は、そこまでがセットなんだと思います。
私が死んだあと子どもが困らないように書いているエンディングノートの話も、よかったら読んでみてください。
→シングルマザーが死んだら、子どもはどうなる?”もしも”に備えたエンディングノート
切り替えて数年。いま、本当によかったと思っている
ありがたいことに、ここ数年は情勢がプラスに働いて、NISAには含み益が出ています。これは正直、たまたまだと思います。
でも、たまたまじゃない変化もあります。
- 毎月の保険料が約6分の1になった
- 数年分の学費を先に置いたことで、毎月の支払いが減った
- 私が死んだときの子どもの学費は、前より用意できている
現金の貯金が少ないのは、これからの課題です(完璧じゃなくていいと思っています)。
それでも、切り替えて本当によかったです。

「もしも」の安心と、毎月のゆとり。
保険を見直しただけで、両方増えました。
ひとりで見直すのが不安なときは、無料相談という選択肢もある
私は自分で調べて切り替えました。でも正直、保障の空白期間のことなど、気を使うポイントはあります。
「調べる時間がない」「自分で選ぶ自信がない」。
そんなときは、無料の保険相談でプロに話を聞いてみるのも選択肢の1つです。
相談したからといって、保険に入らなきゃいけないわけではありません。
「そういう窓口があるよ」ということは、知っておいて損はないと思います。
例えば、ママ向けの保険相談ができる「ベビープラネット」。
教育資金や新NISAまで含めて相談できる「みんなの生命保険アドバイザー」もあります。

※この記事は私の体験談です。
必要な保障は家庭ごとに違うので、ご自身の状況に合わせて確認してくださいね。
まとめ:保険は「入るのが当たり前」じゃなくていい
- 積立終身(月1万2,000円ほど)→掛け捨て収入保障(月約1,900円)で保険料は約6分の1に
- 遺族年金を先に調べて、「足りない分」だけ保険で備えた
- 解約は、新しい保険の成立を確認してから
- 解約で損した分は「月数で割る」と捉え直せる
- 解約返戻金は「使う時期」で置き場所を分けた
- 受取人が未成年の子どもなら、「誰が管理するか」まで考えておく
- ひとりで不安なら、無料の保険相談という選択肢もある
保険会社で働いていた私でも、「なんとなく」で月1万2,000円ほどを払い続けていました。
保険は「入るのが当たり前」でも「やめるのが正解」でもなくて、「何のために・いつまで・いくら必要か」で、自分で決めていいものでした。
私のように、ゆっくり調べながらで大丈夫。あなたの家計にも、小さな見直しの種がまけますように。

