- シングルマザーがどんな仕事をしている人が多いか(厚生労働省データ)
- 仕事選びで外せない3つのポイント
- 私が続けているリラクゼーションセラピストという仕事のこと
- ランサーズで1ヶ月1,700円を稼いだ話と、マルチに引っかかりかけた話
「なんとかなる」と思っていた。
離婚する前からリラクゼーションセラピストとして働いていて、月14万ほどの収入になっていた。
手当がもらえるなら、もう少し時間を伸ばして働けば一人でもやっていける。
そう計算していた。
でも現実は違った。
以前は(家族でいるのが辛くて)土日は元夫に子どもたちを頼んで一日中仕事に出ていたけど、保育所の日曜休みに合わせて、日曜は子どもと過ごす日にした。
現在の職場で働きだしたのはコロナのど真ん中期。
「神の手」を持つわけでもない普通のセラピストの収入は、半分近くまで落ちた。
離婚直後は実家に戻っていたから家賃はなかった。落ちた収入を伝えて、生活費として月3万渡していた。
それで「なんとかなっている」と思っていた。
ただ、母はなかなか過干渉な人だ。娘が大人になったところで、急に干渉をやめるわけがない。
つまり、仲良くできるわけがなかった。
夫とのケンカを子どもたちに見せたくなくて離婚したのに、今度は母(祖母)とのケンカを見せてたら何も変わらないという思いが強くなった。
そして、(当時一緒になりたいと言ってくれる人が現れたこともあって、)2年間お世話になった実家を出て自分で部屋を借りた。
足りない生活費にあてていたことと敷金・礼金・最低限必要な家電を用意したことで、100万円近くあった独身時代の虎の子の貯金は、いつの間にかなくなっていた。
自分と子どもがのびのび過ごせる環境は嬉しかった。でも、本当は不安を感じていた。
「お金、大丈夫なんか…??」
見ないふりをして日々を過ごしていたけど、(パートナーとお別れしたことで自分の将来を真剣に見つめ直し)一念発起して家計管理と副業に取り掛かり始めたのが1年半ほど前。
収入は思い描いていた金額より2〜3万少ないけど、気持ちに余裕が持ててきた。(詳しくはこちらに書いています。)
この記事では、そんな私の仕事のことと、シングルマザーの仕事選びで大事だと思っていることを書きます。
シングルマザーの仕事、実際のところ何が多い?
厚生労働省「ひとり親家庭等の実態調査(令和3年度)」によると、ひとり親家庭の母の就業形態はこうなっています。
| 就業形態 | 割合 |
| 正規職員・従業員 | 48.8% |
| パート・アルバイト | 38.8% |
| 派遣社員 | 4.4% |
| 自営業・自由業など | 5.8% |
正規雇用が約半数で、10年前と比べると大幅に増えています。
それでも、就労収入の平均は年間272万円(月換算で約22万円)。手当や養育費を合わせてもギリギリという家庭が多いのが現状で、「仕事何してる?」の答えは、正社員かパートがほとんど。
でも実は、「何をしているか」よりも「どんな条件で働いているか」の方が大事なのではないかと思っています。
シングルマザーが仕事選びで大事にしたいポイント
働き方を考える前に、まず「何を優先するか」を決めておくと選びやすくなります。
① 子どもの急な発熱などの突発的な休みに対応できるか
シングルマザー・ひとり親にとって、これは最重要です。
「子どもが熱を出した(体調を崩した)」という電話が来た時、すぐに動ける仕事か、休める職場か、を最初に確認しておくことを強くおすすめします。
電話一本で休める職場と、休むたびに申し訳なさで消耗する職場では、同じ仕事でも続け方がまったく変わります。

周りを気にして、体調を崩している子どもに優しくできなくなのは一番避けたい。
私自身は、面接のときに「ひとり親で子どもが小さいので、急な発熱などで休む可能性があります」と正直に言いました。それで難しい顔をされたら、たとえ採用されても続かないと思うので。
今まで4店舗で働いてきましたが、「それは難しい」と言われたことは一度もありませんでした。
② 手当との兼ね合いを把握する
児童扶養手当には所得制限があります。
稼いだ金額によって手当が変わる仕組みを知らずに働き方を決めると、後で慌てることになります。
目安はありますが、個別に「いくらまで稼ぐと手当はどうなりますか?」を役所で確認しておくのが一番確実です。
| 年収目安(子ども1人) | 手当 |
| 約190万円未満 | 全部支給 |
| 約190〜385万円未満 | 一部支給 |
| 約385万円以上 | 停止 |
自分で計算してみるのもいいし、FP(ファイナンシャルプランナー)に無料相談して家計全体を整理してもらうのも一つの方法です。
③ 今だけでなく、少し先を見て選ぶ
「今すぐ稼げる仕事」と「将来につながる仕事」は違います。
たとえばパートで時給1,100円を選ぶか、スキルを身につけて将来の収入を上げるか。私の場合、たまたま選んだ後者が全国どこでも需要があるスキルだったことが離婚の後押しにもなりました。(が、現実はまだ赤字…)

業務委託という働き方なので会社員より収入面は不安定な部分があるけど、経験を積んでお客さんが付いてくると安定してきます。
私の仕事|リラクゼーションセラピスト(もみほぐし)
今の本業は、もみほぐし店でのリラクゼーションセラピストです。
全身もみほぐし・全身オイルトリートメント・足つぼ・ヘッドマッサージ・ハンドマッサージ・ストレッチの施術ができます。(ストレッチだけは今も苦手)
もみほぐしは整体や接骨院と混同されがちですが、リラクゼーションを目的とした施術なので資格は不要。
民間資格・国家資格を持っている人もいますが、なくても働けます。
ほとんどのお店が未経験者OKで、入社後にトレーニングを受けて施術技術を習得する流れです。
| もみほぐし | 整体 | 接骨院 | |
|---|---|---|---|
| 目的 | 疲労回復 リラクゼーション | 骨格・姿勢の調整 | 治療 骨折・捻挫・打撲など |
| 資格 | 法的に不要 | 法的に不要 | 柔道整復師(国家資格)必須 |
| 「治療」を謳える | ✗ | ✗ | ◯ |
| 健康保険 | 使えない | 使えない | 一部使える |
| 料金 | 時間制 (60分3,000円〜) | 施術内容による | 保険内は安価 |
この仕事との出会い
子どもたちが二人とも幼稚園に入って、「短時間でも働きたい」と思ったときに、たまたまオープニングスタッフの募集を見つけた。
当時はまだ結婚していた。家事能力を上げたくて掃除屋さんを検討していたのに、なぜか心が惹かれて応募した。今まで一度も関わったことのない業種に、飛び込んだ。
結果として、天職と思える仕事に出会えた。
完全未経験で入って、本社付きのトレーナーに教えてもらった。トレーニング期からものすごく楽しかった。
学生時代から独身のOL時代にかけて、スーパーの野菜部門・コーヒーショップ・ドコモショップ(ガラケー時代)・コールセンターと渡り歩いてきたけど、「楽しい」と思えたのは初めてだった。
今も「この仕事に出会えてよかった」と思っている。
シングルマザーとの相性
今まで4店舗で働きましたが、どこもシフト完全自由・報酬は完全歩合制でした。
今の働き方:
- 平日10〜16時(もともと17時までだったのを子どもの都合で1時間短縮)
- 土曜日は半日(自分の都合で月に2〜3回)
- 日曜日と祝日はお休み
個人事業主扱いなので年度末に確定申告がある。でも私の場合、突発的な休みが取りやすいメリットの方が圧倒的に大きい。全然問題にならない。
子どもの体調でお休みが続くと申し訳なさは感じる。でも他にも出勤するスタッフがいて、予約が入っていなければ休みやすい。それが一番のメリットだと感じている。

そもそもが「自営業」扱いなので、働くも働かないも自己責任。
すべて自分次第なところが気に入っている。
収入のリアル
完全歩合制なので月によりますが、9〜12万円ほど。(60分のもみほぐし1件で2,000円ほど。)
予約が続けば時給換算でかなり良くなりますが、出勤してもお客さんが来なければ1円にもならないのがリアルなところ。(この緊張感も、慣れました。)
手当と養育費と合わせて生活しています。

お客さんが来ない時間は、おしゃべり・読書・副業など自由に過ごせています。
(お昼寝している人までいるのは内緒?)
離婚に踏み出せた理由のひとつがこの仕事でした
「リラクゼーションセラピストは全国どこでも需要がある。」
離婚を考えた時、これが背中を押してくれました。実家に戻っても、引越しても、仕事はある。
それだけで、少し怖くなくなった気がしました。
向いている人・向いていない人
向いている人
- お客さんの「しんどい」に気付ける人
- 相手をよく観察して、気付こうとする努力ができる人
- 接客業として楽しめる人
向いていない人
- 楽したい人
- 自分本意な人 (あくまでも接客業です)
しんどかったこと
一番ショックだったのは、入って半年ほどした頃のこと。
「下手でがっかりした」という口コミを書かれた。
読んだときはかなりショックだった。でも冷静に思い返したら、思い当たることがあった。
全身をくまなく触らなければという思いが強くて、お客さんが「ここをしてほしい」と言った場所を十二分に触れていなかった。
口コミは正直なフィードバックだった。それからは「相手が何をしてほしいか」を最優先にするようになりました。
目指したい人へのアドバイス
未経験で入る場合、研修期間は収入が出ないことがほとんど。
業務委託なので当然といえば当然なのだけど、研修中の生活費をどう工面するかがネックになりやすい。
私は結婚していた頃にこの業界に入ったので、生活費の心配はなかった。
練習台として夫の体を借りていたのでスキンシップにもなっていたし、当時は離婚する気も全くなかった。今思えばあの頃は良い時間だった。(遠い目)
全国どこでも需要があって、体力があれば長く続けられる。将来のことを考えると、私はおすすめな職種だと思っています。
副業も試した話|ランサーズで1ヶ月1,700円と、マルチに引っかかりかけた経験
「副業もしなきゃ」と思って、ランサーズに登録したのは約1年前のこと。
最初の1年は登録だけして完全に放置。プロフィールすら整えていなかった。
2年目になって本格的に動き始めた。たくさんの仕事が並んでいるのを見て、期待感も大きかった。
実際にやってみた結果
1ヶ月、1日2〜3時間。トータル20日ほどで稼いだのは1,700円。
やったのは1件数円のアンケートタスク、モニター、実体験を書くライティング。ライティングは10件ほど応募して採用されたのは2件。「応募しても通らない」という壁が最初の大きなハードルだった。
マルチに引っかかりかけた話
採用されたと思ったら勧誘だった、ということが続いて今は少しくじけている。
一番引っかかりかけたのは、一見すると普通のライター募集案件。
担当の人は丁寧で、500文字で500円、納期は自分で設定できて、テーマは子どものスマホ利用に関する記事。「自分にも書けそう」と思って応募。
でも面接で詳しく聞くと——
LINE誘導や最高責任者がドバイにいるという話に加えて、仕事内容は「コンテンツ販売」。
具体的なコンテンツについての説明は一切なし。
おまけに、私自身はまだ売れるコンテンツを作れるだけのスキルがないから、実際に行う業務は「売るコンテンツを作るのではなく、コンテンツを売るための勉強のためにコンテンツを作れる人をクラウドソーシングで探してくる、という謎掛けみたいな内容。
「ん?何かがおかしい???」
気づいて、距離を置いた。
ライターとして文章をまとめて、形にすることがとても楽しいと感じたことは収穫。
今も「また書きたい」と思ってはいるのも事実。
でも「またカモ扱いはされたくない」という気持ちで止まっているのが現実。(ため息)
クラウドソーシングで気をつけること
- LINE誘導してくる案件は疑う
→公に話せない(後ろめたい)ことを話すためのLINE - 「コンテンツ販売」「情報商材」が出てきたら立ち止まる
→「自分が稼ぐ」のではなく、「相手を稼がせる」になっていることに気づく - 最初は単価より「実績を積む」目的で動く方が安定する
→ただし、あまりに報酬が安いときは「初心者狩りのカモになっていないか」と一度立ち止まる
正社員・資格取得を考えている方へ
ひとり親向けの就職・資格支援は充実しています。
- マザーズハローワーク:子連れOK、専門相談員あり
- 高等職業訓練促進給付金:資格取得中の生活費を支援(月7万500円〜)
- 自立支援教育訓練給付金:受講料の60%補助
▶ 詳しくはこちら:シングルマザーの「学びたい」を後押し
まとめ
| 働き方 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| リラクゼーションセラピスト | 体を使う仕事が好き・資格なしで始めたい | 完全歩合のため収入が不安定 |
| クラウドソーシング(副業) | 隙間時間を活かしたい | 最初の単価は低い・詐欺的案件に注意 |
| 正社員(時短・フレックス) | 収入と保障の安定を優先したい | 急な休みへの対応を事前確認 |
シングルマザーでなくとも、仕事選びに正解はありません。
ただ、「何をするか」より「どんな条件で働けるか」を先に決めると、続けられる仕事が見つかりやすい。今の働き方がベストじゃなくてもいい。
動いてみることで、次の道が見えてきます。

