はじめに
「あー、スッキリしたー。」
市役所に離婚届けを出した日、私が感じたのは悲しみじゃなく一層の開放感でした。涙も全く出ませんでした。
家族でいる時間が苦しくて苦しくて、それでも「戻れないか」と悩んでいた日々。
別居してやっと息ができるようになって、それでもなかなかもらえない離婚届を待っていた日々。
だから、その日の気持ちを表す最適な言葉が「スッキリした。」でした。
でもその直後に「でもまだやることはあるぞ。」という不安がやってきました。
この記事は、そんな自分のために「あの時これがあればよかった」と思うものを全部まとめたチェックリストです。
離婚後の手続き|全体の流れ
「何をどの順番でやるか」が一番迷うところです。優先度を大きく分けると:
| タイミング | 内容 |
|---|---|
| 最初の1週間 | 役所への届出・緊急度の高い連絡 |
| 最初の1ヶ月 | 手当・給付金の申請(これが一番大事) |
| 落ち着いたら | お金・保険・養育費の整理 |
焦らなくて大丈夫です。でも手当の申請だけは早めに。申請した月の翌月分からの支給になるので、1ヶ月遅れると1ヶ月分もらえません。
最初の1週間でやること(緊急度:高)
まず動かなければいけないのはここです。
私の場合は1年間の別居からの離婚だったので、生活環境としては特別大きな変化はありませんでした。そのため「大変だった」と感じることも正直少なかったです。
ただ、子どもの戸籍の手続き(子の氏の変更許可申立) は少し手間がかかりました。これは、子どもの戸籍を変更する手続きなのですが、聞き慣れない人も多いと思うので以下にまとめます。
戸籍の仕組みをシンプルに整理すると:
| ケース | 子どもの続き |
|---|---|
| 親権を持つ親が戸籍から抜ける側 (よくあるケース) | 子の氏の変更許可申立が必要 |
| 親権を持たない親が戸籍から抜ける側 | 手続き不要 (子どもはすでに親権者と同じ戸籍にいる) |
親権を持って離婚しても、戸籍の扱いは別の話です。
結婚すると:
夫婦2人の新しい戸籍が作られます。苗字を名乗る方が「筆頭者」になり、もう一方は元の戸籍を抜けて新しい戸籍に入ります。
離婚すると:
筆頭者でない方が戸籍を抜けて、元の戸籍に戻るか自分で新しい戸籍を作ります。
※筆頭者でない方が親権者であっても、子どもは筆頭者の戸籍にそのまま残ります。
離婚して配偶者の戸籍から抜けた場合、自分が親権を持っていたとしても子どもは自動的には一緒に移ってきません。
戸籍上は離婚後もそのまま元配偶者の戸籍に残った状態になります。
そのため親権者が筆頭者でない場合(=戸籍を抜ける側の場合)は、子どもを自分の戸籍に移すための手続きが必要になります。
それが「子の氏の変更許可申立」です。
家庭裁判所に申立てて、許可が下りたら役所で子どもを自分の戸籍に移す(入籍届を提出)、という流れです。
親権者と子どもがすでに同じ戸籍にいる状態なら、申立ては不要です。
「離婚届を出せば終わり。親権があれば自動的に手続きが完了する。」と思っていると見落としやすい手続きなので、離婚届を出したらセットでこの手続きも動き出してください。
最初の1ヶ月でやること(給付金・支援の申請)
役所関係の手続きはここが山場です。

一度で全部終わらなければ「また来ます」で大丈夫です。
(ただし、もう一度行くのを忘れないでくださいね汗)
役所に行く時のコツ
「ひとり親になりました。使える制度を全部教えてください」この一言で大丈夫です。
「何を聞けばいいかわからない」という状態で行っても大丈夫です。担当窓口の人が教えてくれます。
私自身、市役所に離婚届をもらいに行ったときは少し身構えていました。
「離婚=離婚届けを書く」くらいしか知識がなかったのと、離婚届けが欲しいと言ったときに窓口の人はどんな顔をされるだろうという気持ちからドキドキしていました。
でも窓口の人にとって、離婚届も婚姻届も転居届も、全部「日常業務」。
特に気になる素振りをされることもなく、「どうぞ」と離婚届を手渡されました。
「そっか、これは特別なことじゃないんだ」
少なからず持っていた「離婚するという後ろめたい気持ち」が少し減った気がしました。
離婚届けを提出したときの担当さんは、少しだけ年上っぽい優しい喋り方の女性でした。
私が上の子と別々に生活していることを話したとき、親身になって聞いてくれて、上の子と離れているダメージは自分が思っていた以上に大きいこと気づいて、思わず泣いてしまいました。
最後には「一緒に住めるようになるといいですね。」と言っていただき、手続きそのものより、その瞬間の方が記憶に残っています。
お金・保険関係でやること
保険の見直しはプロに相談するのがおすすめ
ひとり親になると保険の必要性が変わります。「自分に何かあった時、子どもを守れる保障があるか」を確認しておきたい。でも保険は種類が多くてわかりにくい。そう思う方は少なくないでしょう。
無料のFP相談を使うと、自分の状況に合った保険を一緒に考えてもらえます。
養育費・法律関係でやること
公正証書が大事な理由
口約束だと養育費が払われなくなった時に法的に動けません。公正証書があれば、未払いになった時すぐに給与の差し押さえができます。
費用は5〜10万円程度。「高い」と思うかもしれませんが、後から「作っておけばよかった」と後悔する方が本当に多いです。
弁護士に相談する必要があるかどうかわからない時は、まず無料法律相談を使ってみてください。
子どもの学校・保育園関係でやること
子どもへの伝え方
学校の先生への相談は早めにしておいたほうがいいでしょう。ほとんどの場合、先生は丁寧に対応してくれます。遠慮せず相談してください。
もし苗字が変わる場合などは特に「離婚したことを友達に話してもいいか」「どう説明するか」を子どもと一緒に考えてあげて欲しいと思います。
我が家の場合はというと、入学書類には夫の名前を書いていたので、離婚後に事務の先生に伝えに行きました。返ってきた言葉は「書類の父親の名前、消しておきますね」の一言だけ。拍子抜けするくらいあっさりしていますよね。「あれ??言わなくてもいい感じだった??」と思いました。
娘への説明は、1年生の頃はまだはっきり「離婚した」と言えませんでした。
2年生になったくらいから少しずつタイミングを見ながら、なんでも無い話のように「ママはもうパパのことは好きじゃないし、今後もこの生活(母子家庭)は変わらない」ことを伝えていきました。
でも娘にとっては、パパと別々に暮らしている状態がずっと「普通」だったんですよね。
3年生のとき、何気ない会話の中で娘が「え?パパとママって離婚してるの?」と驚いていて、「えー、今さら何?笑」と返したけど、そのあと特別落ち込むでもなく、何も変わらず今に至ります。

離婚を伝えたというより、子どもが親の離婚をマイナスに捉えることなく「いつの間にか自分のペースで受け入れていた」という感じでした。
手続きが不安なら相談窓口を使おう
一人で全部やろうとしなくて大丈夫です。
まとめ:チェックリスト一覧
最初の1週間
最初の1ヶ月
お金・保険
養育費・法律
一つずつで大丈夫。あなたは十分頑張っています。

