「私ばっかり」が口癖になったら読んでほしい、心の処方箋5つ

木製テーブル・アンティークの鍵・クローバーと青い野花の水彩イラスト。「私ばかり」から抜け出す5つのことというテキストが入っている こころの種
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「私ばっかり怒ってる。」

週末に夫が子どもと楽しそうに過ごしているのを見て、何度思ったことか。

朝から晩まで一人でご飯もお風呂も寝かしつけも全部こなす日々を知らないから、ただただ可愛がれる。私だってただただ可愛いって思いたいのに。

困るおタネ
困るおタネ

なんで私ばっかりこんなにイライラしなきゃいけないんだろう。

要領の悪い私は、物事が重なるとすぐにテンパってしまう。おまけに、当時は今よりも「こうしなきゃ!」という物事への固定観念が強くて、自分が思っていることと違う方法などには口を出してしまっていた。

私は夫に「自分の思うようにしないと怒る」と思われていて、その頃はもう関係も良くなかったので、何か言ったら更に空気が悪くなりそうで、夫になにか頼みたいと思っても言えなかった。

だから、不機嫌になりながら自分でやるしかなかった。そして夫婦の会話も減っていた。

困るおタネ
困るおタネ

空気が悪くなるくらいなら、私が我慢すればいいか(ため息)

自分に言い聞かせながら、相手の機嫌を気にしながら、自分を守りながら、自分の言いたいことを飲み込んでモヤモヤして必死にこなす毎日。

だけどそのモヤモヤはどんどん蓄積されていって、一緒に心の余裕もどんどんなくなっていった。


そんなあの頃の私のような人がいたら、「だからって自分を後回しにし続けていい理由にはならないよ」って言いたいです。

ほたる先生
ほたる先生

この記事で紹介する5つの方法は、すぐに夫婦関係が変わる魔法ではありません。小さな気づきの積み重ねです。


この記事でわかること
  • 「私ばっかり」と感じてしまう理由と心の仕組み
  • 「私ばっかり」から抜け出すための5つの処方箋
  • 「ばっかり」ではなく「一緒に」に変えるための考え方

処方箋1:パートナーへのイライラが教えてくれること|その感情、本音へのサインかも

夫にイライラして「私ばっかり」と思ってしまうとき

夫に対するイライラは夫婦あるあるだと思うけど、私もまさにそうだった。

夫のやることなすこと気に入らない。

困るおタネ
困るおタネ

あー、気に入らない。

夫は子どもをとても可愛がっていた。子どももパパがいると楽しそう。私はそれが気に入らなかった。

朝ご飯もお昼ご飯も晩ご飯も作って、幼稚園の送迎や掃除や洗濯、買い物だって、平日は全部私が一人でしていた。バタバタでぐちゃぐちゃで余裕なんて全然ない。

夫は朝早くに仕事に行って子どもたちが寝てから帰ってきて、一人で自分の時間を過ごして寝る。子どものことはほとんどしない。だから、たまに会う週末に、ただただ可愛がれる。

私だってそうしたいのに。でも日々余裕がなくてできない。「なんで私ばっかり」という気持ちも夫へのイライラも、実は「私だって子どもをただただ可愛がりたい」という本音の裏返しだったのだと、後になって気づいた。


イライラの奥にある本音

イライラの奥にあったのは「できない自分への悔しさ」と「優しくできる夫への羨ましさ」でした。

これは心理学で「投影」と呼ばれる心の働きだそうです。

投影とは「自分が本当はやりたいのに我慢していること」を目の前でやっている人を見ると、無意識に心が反応してイライラしてしまう、という仕組みです。

パートナーにイラッとしたときは、「この感情は私に何を教えてくれているんだろう? 私、本当はどうしたかったのかな?」と問いかけてみてください。

相手を変えようとする前に「あぁ、私は今疲れてるんだな」と自分の気持ちに気づくだけで、ずっと心がラクになることがあります。

とはいえ、「本音がわかったからって、家事や育児が減るわけではないよね?」と思う人もいますよね。その通りです。だからこそ、次のステップで心を守る工夫が必要になってきます。


処方箋2:SNS断食|SNSを少しお休みしてみる

SNSの影響

結婚・出産した頃の私、実はSNSに「幸せな投稿」をしていました(自分でもわかってた)。

でも同時に、他の人の投稿を見てはモヤモヤしていた。両方やっていたんですよね。

今はほとんど見ないし、見ても何とも感じない。あのころとは明らかに違います。

SNSを見てはモヤモヤしてしまう

息抜きのつもりで開いたSNSが、いつの間にか疲れの原因になっていることはありませんか?

「休日はパパがご飯を作ってくれました!」

「パパが子どもとお出かけしてくれたので一人時間!」

そんな投稿を見るたびに、羨ましいと感じる気持ちや、「自分ばかり我慢している」という気持ちで心がモヤモヤしてしまう。

困るおタネ
困るおタネ

あー、自分ってなんてひがみっぽいんだろう…。

分かりますよ、その気持。私も何万回思ったかしれません。

自分の感覚を取り戻すためにすること

でも、それは自分がひがみっぽいからではなくて、情報が多すぎて脳がキャパオーバーになっているサインなんです。(と思っています。)

ただでさえ疲れているとき、SNSは「よそはよそ、うちはうち」と思えなくさせる増幅装置になりやすい気がしていました。

そこで試してみてほしいのが、意図的に「SNSを見ない時間」を作ること。つまり「SNS断食」です。

1時間でも、半日でも構いません。夜寝る前だけSNSを閉じるようにするだけでも、翌朝の気持ちがスッキリ変わることがあります。

「SNS断食」の本当の目的は、外の基準(例:よその家庭)から離れて「自分の感覚を取り戻す時間」を持つことです。他の誰かの人生を見るのを少しお休みして、今の自分の心に目を向けてみる。そのための、ちょっとした心の休憩です。


処方箋3:「私がやった方が早い」を手放す|任せたら、口を出さない

夫を信じていなかった

「朝から晩まで一人でご飯もお風呂も寝かしつけも、全部したこともないくせに」と心の中で思っていました。

でも、そう思いつつ嫌な空気になるのが嫌で、本来夫ができることまで、全部一人で引き受けてしまっていたのは自分です。

「自分ばかりやっている」と感じるとき、相手との間に「その仕事は誰がやるべきことなのか」ということが明確になっていないことが多いんです。

例えば、パートナーがやるはずの家事(タスク)なのに、手際が悪くてつい口出ししてしまう。あるいは「頼むより自分がやった方が早い」と全部自分が引き受けてしまう。そして、イライラ…という状況。

心理学では、これを境界線(バウンダリー)が曖昧になっている状態と呼ぶそうです。

境界線を引くということ

まずは「これは誰がやることなのか?」を考えてみてください。

「お皿洗いは彼(彼女)にお願いしたのだから、翌朝まで放置されていても私は手を出さない」

「ここから先は彼(彼女)のやり方に任せる」

こうして線引きをすることで、余計な衝突を防げて、少しだけど自分の時間が持てるようにもなります。

「任せたことは、任せたままにしておく」というのは相手を信頼しているということであり、すべてを背負い込もうとするあなた自身の心を守るためにも必要なことです。


処方箋4:I(アイ)メッセージ|「私は〜」に変えるだけで、夫婦の会話が変わる

伝え方を変える

パートナーに「もっとやってよ!」とうまく伝えられないまま、一人でイライラをため込んでしまうことはありませんか?

困るおタネ
困るおタネ

「言ってもどうせ喧嘩になるだけ」

「もう期待したくない」

そうやって本音をしまい込んでいると、どこかで我慢の限界がきてしまいます。

気持ちを伝えるときに、ひとつ意識してみてほしいことがあります。主語を「私」にすること(Iメッセージ)です。

Iメッセージで伝える

比べてみてください。

  • 「なんで(あなたは)全然手伝ってくれないの!」(主語:あなた)
  • 「(私は)今日はすごく疲れているから、お風呂掃除をしてもらえると助かるな」(主語:私)

前者は相手を責める言葉になりやすく、言われた夫もつい防衛的になってしまいます。

後者は「私はこう感じている」「私を助けてほしい」という事実を伝えているだけなので、相手も素直に受け取りやすくなります。

「疲れたな」「助かるな」という素直な言葉は、思っているよりずっと相手の心に届くものです。まずは小さなお願い事から、少しずつ試してみてください。


処方箋5:「小さなNO」の練習|「良き母・良き妻」をお休みする

小さなことからやめてみる

「もう自分ばっかり我慢するのはやめよう」と決めても、いきなり家事や育児をボイコットするのは現実的ではないですよね。

大切なのは、日常の小さな場面での「NO」の積み重ねです。

自分にOKを出す

私がまずやったのは、一汁一菜にすること。

しっかりご飯を食べさせなきゃと頑張っていたけど、子どもたちはなかなか食べてくれませんでした。そして、ある日「おみそ汁さえ飲んでいればいい!」と考えを変えて、ご飯・お味噌汁・食べるおかずだけにしました。

おタネ
おタネ

まず調理する数が減って、お残しも減って、でもちゃんと食べてくれるので気持ちがグッと楽になりました。

あとは早起きをやめました。そして、休日は子どもの世話を夫に丸投げしました。

これはなんというか、案外、大丈夫でした。

  • 「今日は夕飯をちゃんと作るの、ムリ!(お惣菜にするね)」
  • 「休日の朝だけど、私はあと1時間寝るね!(子どもを見ててね)」

そんな風に、自分が勝手に背負っていた「良き母・良き妻のハードル」に対して「NO」を言ってみたら、夫も子どもも意外とあっさり受け入れていました。

おタネ親子
おタネ親子

子どもは怒りんぼのママが作ったちゃんとしたご飯より、にこにこママとおしゃべりしながら食べるテキトーご飯の方が食いつきがいいこと、ありますよ?(まさに我が家!)

最初は「家族に申し訳ないかな」と怖く感じるかもしれません。

でも練習するうちに、「案外大丈夫だった」という小さな成功体験が積み重なって、少しずつ自分を大切にすることが怖くなくなっていきます。(家族への感謝は忘れないこと!)


自分を大切にすることは、わがままじゃない

5つの処方箋を、もう一度まとめます。

  1. 夫へのイライラを「私も〇〇したかった」のサインとして受け取る
  2. よその家庭が目に入るSNSを意図的にお休みする
  3. 「私がやった方が早い」を手放し、相手の領域に踏み込まない
  4. 気持ちを伝えるとき、主語を「私」にしてお願いする
  5. 日常の小さな家事や育児で「無理!」とNOを言う練習をする

どれも、今日から少しずつ試せることばかりです。

私はこれらを実践しながら、少しずつ自分の中の余裕を取り戻していきました。そして、小さなNOを積み重ねていくうちに、夫は休日の子どもの世話を自分でこなすようになりました。

自分を大切にすることは、わがままではありません。あなたが笑顔でいることが、家族みんなが健やかに暮らすための大切なスキルなんです。

私は結果として離婚という選択をしました。それでも、あのときの小さなNOの積み重ねが、今の自分を作っていると思っています。

どんな選択をしても、自分を大切にすることをやめないでほしいと思っています。

「今日、自分のためにやめられそうな小さな我慢は何ですか?」

「種をまかなきゃ、始まらない。今日の一歩が、明日の芽。」という言葉と双葉の水彩イラスト
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