- ネットでよく言われる「シングルマザーの特徴」がなぜそう言われるのか
- 調査データからわかる実態
- 実際の私に当てはまること・当てはまらないこと
- シングルマザーになったことで私が満たされると感じる理由
「シングルマザーになってから、自分が変わった気がする」
子どもと2人の生活になって、以前より「◯◯しなきゃ」が減った気がする。
イライラすることも少なくなったし、「ま、いっか」と思えることも増えた。
考え方も前向きになってきたというか、ぐずぐず思い悩むことが減った。
「これ、シングルマザーになったことでの変化?」
ふと思って、シングルマザーの特徴を調べてみた。
【シングルマザー 特徴】
- 精神的にたくましい・前向きで決断力がある
- 自立心が高い
- 子ども最優先・自分のことが後回しになる
- 時間の使い方が上手・優先順位をつけるのが上手
- 生活力がある
- 責任感があり、気が強い
え。当てはまる????
この記事にたどり着いたあなたは、自分のことを少し客観的に見てみたいのか、それともこれからシングルマザーになる不安の中で、自分がどう変わっていくのかを知りたいのか——どちらかでしょうか。
どちらにしても、よく言われる「シングルマザーの特徴」、実はしっかりとした根拠はないんです。
そこで、なぜそう言われるのかを、シングルマザーの環境から考えてみました。
4年前に離婚した、現在アラフォーの私が「よく言われる特徴」に実際当てはまるかどうかも、正直に書きます。(離婚の経緯については別の記事に書いています。)
ネットでよく言われる「シングルマザーの特徴」
「シングルマザー 特徴」と検索すると、こんな言葉がよく並んでいます。
- 精神的にたくましい・前向きで決断力がある
- 自立心が高い
- 子ども最優先・自分のことが後回しになる
- 時間の使い方が上手・優先順位をつけるのが上手
- 生活力がある
- 責任感があり、気が強い
それぞれ、なぜそう言われるのか。実際はどうなのか。順番に見ていきます。
特徴ごとに見てみる
精神的にたくましい・前向きで決断力がある
環境:ひとりで仕事・子育て・家事をこなし、生活を立て直す必要がある。
⇒前を向かなければ生きていけない状況に置かれやすいため、「たくましい」「前向き」というイメージがつきやすい?
実際は:根拠となる調査データはない。キッズラインの調査(63名)では「精神的に楽になった(71.4%)」という回答がある一方、国立成育医療研究センターの調査では約9人に1人にこころの不調の可能性があるという両面がある。しんどかった結婚生活から解放されて清々しい気持ち・明るい気持ちになっていることが、たくましさや前向きがあるように感じられるのかもしれない。
私は:当てはまる。以前は「家事はこうしなきゃ」「こういう親でいなきゃ」が多くて、できないことにイライラしていた。その「◯◯しなきゃ」が子どもとの二人暮らしになったことで緩んで、イライラがずいぶん減った。「しなきゃ」が減ったことで、多少のことでは爆発することがなくなって、子どものことも素直に可愛がれる気持ちが大きくなった気がしている。
自立心が高い
環境:経済的にも精神的にもパートナーに頼れない状況になる。
⇒「一人でやっていかなければ」という意識が自然と生まれることで、自立心が強いと思われやすい?
実際は:根拠となる調査データはない。「一人でやらなければならない状況になる」のは事実だが、「自立心が高くなる」かどうかは個人差がある。
私は:当てはまる。ただし「シングルマザーになったから」ではなく、離婚後に付き合った人との経験から気づいた。「自分で生きることが一番気分よく生きられる」と。
子ども最優先・自分のことが後回しになる
環境:仕事と育児をひとりでこなすため、物理的に自分への時間がとりにくくなる。
⇒自分のことは二の次になりがち、というイメージにつながっている?
実際は:就労と育児の二重負担により睡眠不足になりやすいというデータはある。子どもの年齢が低いほどその傾向が強い様子。
私は:当てはまらない。子どもが大きくなってきて手がかからなくなって、子どもと一緒にいながらそれぞれが好きなことをして過ごす時間は増えている。
時間の使い方が上手・優先順位をつけるのが上手
環境:限られた時間の中で仕事・育児・家事をこなしている。
⇒「効率よくやっているはず」と思われやすい?
実際は:根拠となる調査データはない。むしろ時間的余裕が少ない状況の方も多い。やらざるを得ないだけで、やっているからといって上手に回せているとは限らないし、上手に見えるだけなのかもしれない。
私は:当てはまらない。優先順位を見誤ることや、「ま、いっか」が多くて気づいたら時間が溶けていることも。完璧にやらなくていいと思っているので、余計うまく回せないのかもしれない。
生活力がある
環境:家事・仕事・育児をすべて一人でこなしている。
⇒「何でもできる人」というイメージがつく?
実際は:根拠となる調査データはない。こども家庭庁の調査では母子世帯の平均収入は児童のいる世帯平均の74.5%で、経済的に厳しいのが実態。自分がやらなければ回らないから、やっているだけ。やっているから稼げている・生活できているとは限らない。
私は:当てはまらない。だから「稼げるようにならなきゃ」と思ってはいる。(生活費の話はこちら)
責任感があり、気が強い
環境:離婚という決断をして、子どもを一人で育てている。
⇒覚悟を持って子どもを育てているところが、責任感が強くて気が強いと捉えられる?
実際は:根拠となる調査データはない。責任感や気の強さが育まれるというより、大人としての周囲への配慮がそう見せているだけかもしれない。
私は:もともと気は強いけど、責任感が強いとは思っていない。実家の母とは干渉がしんどくて距離を置いているので「頼らず自分でやる」という気持ちは強くなっている。ただ職場には子どものことでは本当に甘えさせてもらっている。「頼れない」というより「頼る相手を選んでいる」という感じ。
調査データからわかるシングルマザーの実態
ネットの「よく言われる特徴」とは別に、調査データから見えるシングルマザーの実態があります。
経済的に厳しい
こども家庭庁「令和3年度全国ひとり親世帯等調査」によると、母子世帯の平均年間収入は、児童のいる世帯の平均を100とした場合に74.5。経済的な厳しさは、多くのシングルマザーに共通する実態です。
精神的ストレスが高い
国立成育医療研究センターの調査では、一人で子育てをするシングルマザーの約9人に1人(11%)に「こころの不調」の可能性があることが示されています。相談できる相手がいない孤立した状況が、精神的な負担につながっているようです。
孤立を感じやすい
ある調査では、約4割のシングルマザーが「孤独な子育て」に悩んでいると回答しています。
シングルマザーになった経緯
こども家庭庁の調査によると、母子世帯になった理由は離婚が79.5%と最多。また、母子世帯になった時の末子の平均年齢は4.6歳で、子どもが幼い時期に離婚するケースが多いことがわかります。
一方で、精神的に楽になる面もある
キッズラインの調査では、「シングルマザーになってよかったこと」の1位が「精神的に楽な生活ができるようになった(71.4%)」でした。「大変」な面がある一方で、「楽になった」という声も多い。これがシングルマザーの実態の複雑さだと思います。
それでも、シングルマザーになったことで満たされると感じる理由
一番近くにいて、一番分かり合いたい相手だった。
でも理解してもらえない寂しさがあって、分かってもらおうと努力しても報われない虚しさがあって、子どものことでも夫のことでも、いちいちイライラしていた毎日だった。
子どもとの二人暮らしになって、その寂しさ・虚しさ・イライラを感じることが減った。穏やかな気持ちでいられる時間が増えた。
夫の目を気にして生きていた生活から、人の目を気にせずにいられる生活に変わった。
それが、私にとっての「満たされる」理由だと思っています。
まとめ
よく言われる「シングルマザーの特徴」の多くは、「そうなる状況に置かれやすい」から生まれたイメージです。実際にそうなるかどうかは、個人の状況によって大きく違う。
調査データから見えるのは、経済的な厳しさや精神的な負担という実態。でも一方で、「精神的に楽になった」という声も多い。
「シングルマザーだからこう」という型にはまらなくていい。自分の変化を知って、うまくやっていけばいい——そう思っています。
