ひとり親とは?知っておきたい4つの支援制度をやさしく解説

ひとりで子育てしているあなたへ‐使える制度、知っていますか?-を伝えるサーモンピンクの水玉アイキャッチ画像 ひとり親の種
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ひとり親家庭とは

一般的にシングルマザー(母子家庭)やシングルファザー(父子家庭)など、一人で仕事と子育てを頑張っている家庭を指します。

場合によっては、両親がいない子どもを育てている祖父母なども含まれることがあります。

【ひとり親の定義】

「ひとり親」とは、次の4つの条件をすべて満たしている人のことをいいます。

年末の時点で、結婚していない人

その年の12月31日の時点で
・結婚していない
・離婚している
・配偶者(夫や妻)が亡くなっている
・配偶者の生死がわからない(行方不明など)

つまり、一人で子どもを育てている人

一緒に住んでいるパートナーがいない人

結婚していなくても、いわゆる「事実婚(いっしょに暮らして、夫婦のように生活している関係)」の人は対象外です。
つまり、「今は誰とも夫婦のように暮らしていない人」が対象です。

一緒に暮らしている子どもがいる人

・子どもと同じお財布(生計)で暮らしている
・その子の年収が48万円以下
・その子が、他の人の扶養になっていない

この3つの条件を満たす必要があります。

自分の収入が一定以下の人(年収の目安:およそ678万円以下)

具体的には、合計所得金額が500万円以下の人が対象です。
※「所得」と「年収」は違うので注意が必要です!年収だともう少し高くなります。


ひとり親家庭を支える「4本の柱」

ひとり親家庭を支えるために、国が用意している制度は主に子育て・生活支援策、就業支援策、養育費の確保策、経済的支援策の4本柱で構成されています。


① 子育て・生活のサポート

日々のくらしや育児を助ける支援や制度

  • 母子・父子自立支援員さんへの相談(仕事や生活のことなど)
  • ヘルパーさんが来てくれたり、一時的に保育してくれる制度
  • 子どもの学習支援や、他のひとり親との情報交換の場
  • 家に困っている人向けの住宅支援
  • 医療費が助成される制度(地域によっては小学生までの医療費が無料など)

たとえば:
「仕事で疲れて家事も育児もまわらない…つらい…」
「子どもが病気になったときの病院代が心配」
こんなときに助けになる支援がそろっています。


② 仕事のサポート(就業支援)

「これから働きたい」「もっと稼ぎたい」人を応援する制度

  • ハローワークでの専門サポート(マザーズハローワーク)
  • スキルアップのための職業訓練や資格取得支援
  • 高校卒業資格のサポート(中退している場合など)
  • 働くひとり親を評価・表彰する企業への制度もある

たとえば:
「学び直したい」「資格を取って、収入を増やしたい」
「正社員として働きたいけど不安」
そんな人の背中を押してくれる制度がいろいろあります。


③ 養育費をしっかりもらうためのサポーㇳ

「離婚したけど、養育費がちゃんと受け取れない…」という人を助ける制度

  • 養育費の取り決めや相談ができる窓口(養育費相談支援センター)
  • 離婚前後の必要な支援(話し合いのサポートなど)
  • 面会交流をどうするかなどのサポート(親子交流支援)

たとえば:
「元パートナーが養育費を払ってくれない」
「話し合いがうまくいかなくて困ってる」
そんなときに相談できるところもあります。


④お金のサポート(経済的な支援)

ひとり親家庭の生活を支える「お金の制度」

  • 毎月もらえる「児童扶養手当」
  • 物価高などに対応する「特別給付金」
  • 低金利で借りられる貸付制度(返済免除になる場合も)
  • 税金が安くなる「ひとり親控除」
  • 配偶者を亡くした場合の「遺族年金」

たとえば:
「月の収入だけじゃ生活がギリギリ…」
「子どもが小さいから、今すぐ働きづらい」
というときに頼れる仕組みがあります。


これらの制度は「国」がやっているものもあれば、「市区町村」が独自にやってるものもあります。
あなたが住んでる地域独自のものもあるかもしれませんので、どんな支援があるか調べてみるのが第一歩です。


最後に

支援制度には、全国で共通のものもあれば、住んでいる地域ごとに違うものもあります。

「こんな支援あるなんて知らなかった」
そんなふうに思うものもあったかもしれません。


あなたとあなたの子どもが安心して暮らしていくための支援です。
気になる制度があったら、まずは市役所や支援窓口に聞いてみてくださいね。


「種をまかなきゃ、始まらない。今日の一歩が、明日の芽。」という言葉と双葉の水彩イラスト
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